SOLD OUT
1970年代に生まれた、シルバーのブレスレットウォッチ。
一見すると無骨で力強いカーブチェーンブレスレットに、小さな時計を融合させた独特のデザインは、ジュエリーとしての完成度と時計としての機能性を兼ね備えた、極めてユニークな存在感を放ちます。
本作は、ドイツ・プフォルツハイムの銀細工工房で製作されたシルバーパーツを、スイスに輸入し、時計として組み立て販売されたもの。裏蓋には「花(Gentiane)」と呼ばれるホールマークが確認でき、これはスイスに輸入された銀製品に押される刻印で、品位800を示しています。さらに「0.800」の数値刻印が加えられ、確かな素材の保証を与えています。ブレスレット部分には「835」の刻印が刻まれており、こちらは銀含有率83.5%を表すもの。つまり、ケースはシルバー800、ブレスレットはシルバー835という、異なる品位の銀を組み合わせた構造であることが読み取れます。こうしたハイブリッドな仕様そのものが、当時の国際的な銀器取引や時計製造の在り方を物語っています。
デザイン面では、インデックスにローマ数字を配したクラシックな文字盤が特徴的です。小ぶりでエレガントなフェイスは、フォーマルな場においても違和感なく馴染みます。一方で、ボリューム感あるカーブチェーンブレスレットは、シルバー特有の重量感と無骨さを前面に押し出しており、カジュアルな装いにも映える万能さを持ちます。この相反する要素の調和が、本作の最大の魅力といえるでしょう。
時計としての機能を備えながらも、ブレスレット単体で十分に完成された美しさをもつため、アクセサリーとしての着用感も抜群です。経年により深みを増したシルバーの表情は、ただの実用品に留まらない味わいを宿しており、アンティークならではの魅力を存分に楽しむことができます。シルバー800と835、それぞれの異なる質感が織りなすコンビネーションもまた、他にはない存在感を放っています。
ドイツの精緻な銀細工と、スイス時計の確かな組み立て技術が融合したこの一本。ブレスレットの力強い造形美と、クラシックな文字盤の上品さが交差するデザインは、時代を超えて現代の装いにも自然と馴染みます。ヴィンテージウォッチの中でも、ジュエリーと時計の境界を軽やかに越えた稀有な存在としておすすめしたい作品です。
• 推定年代:1970年代
• 製造国:スイス × ドイツ
• ブランド:J. Chevalier
• 素材:ケース Silver 800 / ブレスレット Silver 835
• サイズ:全長 約19cm / 内周 約17.8cm / ケース 縦2.2cm × 横1.8cm
• コンディション:経年による小傷あり(特に文字盤下部にやや傷)。手巻き式で動作確認済み。
※当店で扱うアンティーク・ヴィンテージ品は、いずれも経年による小傷やくすみなどが見られます。それらは歴史を経た品の特性としてご理解の程よろしくお願いします。
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