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c.1970 England (Birmingham) / Onyx Signet Ring / 9ct Gold
楕円のオニキスを低く据えた、1970年代頃のイングランド製シグネットリング。
トップは過度に盛り上げられることなく、指に沿うように抑えたプロポーションで構成され、装身具としての主張はあくまで静かです。
鏡面に近いオニキスの黒と、9ctゴールド特有の落ち着いた色調。
明確なコントラストを持ちながらも、全体の印象は穏やかで、日常の装いにも自然に溶け込みます。
ショルダーからアームにかけては滑らかなテーパード。
装飾を削ぎ落とした分、素材と比率の美しさが素直に伝わる構成です。
内側には、英国の正式なホールマークが確認できます。
・王冠(Crown)
・375
・錨(Anchor)
「375」は、金の含有率を1000分率で示す刻印で、
金含有量37.5%、すなわち9ctゴールドを意味します。
9ctゴールド特有の、やや控えめで柔らかな金色。
18ctの華やかさとは異なり、肌に自然と馴染む落ち着いたトーンが魅力です。
実用性を前提に選ばれてきた、英国らしい素材感が感じられます。
錨のマークは、イングランド・バーミンガムの検定所(Assay Office)を示すもの。
また、本来であればアルファベットによるデイトレターが併記され、製造年の特定が可能ですが、
本作では経年摩耗により判別が困難な状態です。
ホールマークの構成や造形から、1970年代頃の製作と推定されます。
シグネットリングは本来、左手の小指に着用されることが多い、英国の伝統的な指輪です。
家紋やイニシャルを刻み、身分や家系を示す役割を担ってきた背景があり、現代ではその形式だけが残り、より自由な意味で身につけられるようになりました。
本作は日本サイズ8号。
小指に着用するシグネットとして、特にバランスの取りやすいサイズ感です。
クラシックな文脈を持ちながらも、
現代のミニマルな装いにも自然に馴染む一本。
• 推定年代:1970年代頃
• 製造国:イングランド(バーミンガム)
• 素材:9ct ゴールド(375)
• 石:オニキス
• サイズ:8号
• コンディション:経年に伴う小傷あり(使用に支障なし)
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