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c.1920–30 France Ferronnerie Bangle / Silver 800

120,000円

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c.1920–30 France Ferronnerie Bangle / Silver 800 20世紀初頭のフランスで製作されたと考えられる、フェロネリを思わせる美しい透かし装飾が印象的なシルバーバングルです。 個人的に、このバングルはヨーロッパの建築装飾をジュエリーへと昇華した作品のように感じています。 まず目を惹くのは、全面に施された繊細な透かし細工。左右対称に広がるスクロールや植物を思わせる有機的な文様、縁を囲むツイストワイヤーなど、細部まで丁寧に作り込まれた意匠が印象的です。 この装飾を見ていると、自然と思い浮かぶのがフランスの「フェロネリ(Ferronnerie)」です。 フェロネリとは、門扉や鉄柵、バルコニー、階段の手摺などに見られる装飾鍛鉄工芸を指す言葉。ブラックスミスたちが鉄を熱し、叩き、曲げながら生み出したその造形は、ヨーロッパ建築を象徴する美しい意匠の一つとして、今なお街並みに残されています。 本作もまた、そうした建築装飾の世界を小さな銀細工へと置き換えたかのような存在です。 建築を彩るために生まれた意匠が、手首を飾るジュエリーとして再構築されている。 そんな面白さを感じさせてくれる一本ではないでしょうか。 素材はフランスの蟹のホールマークが打たれたSilver800。 デザインや構造から、1920〜30年代頃に製作されたものと考えられます。 当時のフランスでは、建築や家具、工芸といった異なる分野が互いに影響を与え合いながら、美しい道具が数多く生み出されました。 本作にも、門扉や鉄柵を思わせるスクロールや植物文様など、建築装飾との共通性を感じさせる意匠が数多く見られます。 そして、このバングルにはもう一つ、大きな魅力があるように思います。 それは約100年という時間が生み出した表情です。 おそらく製作当時は、美しいヴェルメイユによって華やかな輝きを纏ったジュエリーだったのでしょう。 しかし長い年月の中で、そのヴェルメイユは少しずつ穏やかに摩耗し、下地のシルバーが姿を現しました。 さらに現れた銀も時を重ねることで硫化し、深みのある陰影を宿しています。 その結果、この作品には新品では決して生まれることのない、金と銀が織りなす奥行きのある表情が生まれました。 私が特に惹かれたのは、この経年変化がデザインそのものと美しく重なっている点です。 もともとはヨーロッパの鉄柵や門扉を思わせる意匠を、ジュエリーとして表現した作品だったはずです。 しかし約100年という時間は、その姿を少しずつ変え、まるで街角で長い年月を過ごしてきた本物のフェロネリのような、落ち着きと重厚感のある表情を与えました。 意匠の源となった建築物へ、時間とともに少しずつ近づいていった。 そんな見方ができることも、この作品ならではの魅力ではないでしょうか。 透かし細工による装飾は十分な存在感がありながら、決して華やかになり過ぎることはありません。 シンプルなシャツやTシャツにさらりと合わせるだけで、現代的な装いの中に自然と溶け込み、装い全体に奥行きを与えてくれます。 流行に左右されることなく、永く寄り添ってくれるデザインだからこそ、日常のスタイルの中で気負わず楽しんでいただきたい一本です。 現代の装いに自然と溶け込みながら、約100年という時間が育んだ表情と、アンティークジュエリーならではの美しさを感じていただければ幸いです。 ・推定年代:1920〜30年代頃 ・製造国:フランス ・素材:Silver800(蟹のホールマーク) ・重量:約28.3g ・最大幅:約1.9cm ・内周:約17.6cm ・内径:約6.2 × 5.8cm ・着用目安:手首周り約16〜17cm程度(モデル手首周り16.2cmでちょうど良いフィット感) ・仕様:ヒンジ式バングル ・コンディション:ヴェルメイユの摩耗や経年によるシルバーの硫化が見られます。それらも含め、本作ならではの魅力としてお楽しみいただけます。 ※当店で扱うアンティーク・ヴィンテージ品は、いずれも経年による小傷やくすみなどが見られます。それらは歴史を経た品の特性としてご理解の程よろしくお願いします。

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