SOLD OUT
c.1950–70 France / Gothic Motif Ring / Silver 800–925
十字架を中心に、フルール・ド・リスとハートを組み合わせた立体的な意匠。
その周囲を囲むように、ゴシック唐草の彫刻が全周に施された、
1950〜70年代頃のフランス製ヴィンテージリングです。
センターのモチーフは、十字とフルール・ド・リスを融合させた造形。
王権や聖母を象徴する百合の紋章と、信仰の象徴である十字が重なり、
中央のハートとともに、19世紀の「聖心(Sacré-Cœur)」モチーフを想起させます。
愛と祈りの象徴が、装飾的構成として再解釈されています。
側面にめぐる文様は、生命や永遠を意味するゴシック唐草(arabesque)を彷彿とさせるもの。
19世紀の宗教美術や祈祷書に見られる象徴的意匠を、
1950〜70年代の小規模アトリエが工芸的デザインとして再構築した一品と考えられます。
鋳造後に手作業で仕上げられた表面には、わずかな揺らぎや打ち痕が残り、
工業製品にはない有機的な温度が感じられます。
素材はSilver 800〜925。内側には菱形の工房刻印が確認でき、
当時のフランスにおける職人製シルバーの証といえます。
厚みを持たせた構造と丸みのあるエッジが、
重厚でありながら指馴染みの良い装着感を生み出しています。
クロムハーツの登場以前に、ゴシック的造形を現代的な意匠として捉えたフランス的作品。
宗教的な意味ではなく、造形そのものの美しさとして身につけることができるリングです。
メンズ・レディース問わず、重厚で静かな存在感を指元に添えます。
推定年代:1950〜70年代
製造国:フランス
素材:Silver 800〜925
サイズ:約21.5号
刻印:菱形の工房ホールマーク
コンディション:経年による小傷・くすみあり
※当店で扱うアンティーク・ヴィンテージ品は、いずれも経年による小傷やくすみなどが見られます。それらは歴史を経た品の特性としてご理解の程よろしくお願いします。
※写真に写っているリングボックスは撮影用のもので、付属しません。