SOLD OUT
c.1921–1929 Czechoslovakia / Art Deco Bloodstone Ring / Silver 900
深いダークグリーンの中に、赤い斑点が静かに浮かぶブラッドストーン。
その落ち着いた佇まいを、アールデコ初期らしい金属造形で包み込んだ、1920年代チェコスロバキア製のシルバーリングです。
素材はSilver 900。
ホールマークは900、「ウサギ」、そしてメーカーズマーク「C3」。
このウサギの頭の刻印は 1921年から1929年のわずかな期間だけ使用された チェコスロバキア固有の銀規格で、製造時期が明確に特定できる点も魅力のひとつです。
石の配置にも特徴があります。
一般的なシグネット型は縦方向のオーバルで留めるのが主流ですが、本作は 横長のオーバル配置。
手元に置いたときの面の広さが自然に強調され、石そのものの存在感が柔らかく立ち上がります。
無理に主張せず、素材の深みだけが静かに残るような、美しいレイアウトです。
側面のショルダーは、腕が折り返すように立ち上がり、そのまま石座へ収束していく構造。
過剰な装飾を持たず、形の必然性と構造の美しさがそのまま表に現れたアールデコらしい造形です。
直線とカーブが交差する建築的なラインは、工業デザインがジュエリーへと接近していった時代ならではの表情といえます。
ブラッドストーンは古くから印章石として用いられ、守護の象徴として扱われてきましたが、このリングは象徴性以上に素材の静けさが魅力。
深いグリーンの奥に、小さな赤が散り、控えめながらも確かな存在感を放ちます。
1920年代のジュエリーでありながら、現代のスタイリングにすっと馴染む感覚があり、日常使いにも適した一本です。
短い期間にのみ作られた刻印、横長のブラッドストーン、そしてアールデコ初期らしい構造美。
歴史と造形の両方が静かに響くリングです。
・推定年代:1921–1929
・製造国:チェコスロバキア
・素材:Silver 900
・石:ブラッドストーン
・石サイズ:16 × 11 mm
・ホールマーク:Rabbit head (1921–29)、C3、900
・サイズ:14号
・コンディション:ヴィンテージ良好(石に微細な欠けあり)
※当店で扱うアンティーク・ヴィンテージ品は、いずれも経年による小傷やくすみなどが見られます。それらは歴史を経た品の特性としてご理解の程よろしくお願いします。
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