c.1930 Czechoslovakia / Safina Prague / Cigarette Case / Silver 835 & Bakelite
1930年代頃、チェコスロバキアで制作されたシガレットケース。
端正なスクエアフォルムに、シルバー835のフレームと、乳白色のベークライトパネルを組み合わせた、アール・デコ期らしい静かな佇まいを持つ一品です。
装飾を前面に押し出すのではなく、直線と面の構成によって成立した造形。
平滑なトップパネルと、側面に施された細かなテクスチャーとの対比によって、控えめながらも立体的な表情が生まれています。
トップおよび内装には、マザーオブパールを思わせる柔らかな表情を持つベークライトを使用。
当時、天然素材の質感を工業素材で再解釈する試みの中で多用された素材で、均質さの中にわずかな揺らぎを含んだ質感が特徴です。
フレームにはSilver 835を採用。
ヒンジや留め具の構造にも無理がなく、日用品としての耐久性と完成度の高さがうかがえます。
内部にはSafina Prague(サフィナ・プラハ)を示すメーカーズマーク S1P と、
1929〜1942年に使用された三角形内「4」の国家ホールマークが確認できます。
Safina Pragueは、20世紀前半のプラハを拠点に、シガレットケースや小箱、テーブルウェアなどの銀製品を手がけたメーカーで、
実用品でありながら造形を重視した、アール・デコ期の銀工芸を数多く残しています。
用途としては本来のシガレットケースとしてはもちろん、
現代ではピルケースや小物入れとしても自然にお使いいただけます。
過度に主張せず、静かに日常へ溶け込む佇まいです。
アール・デコの端正な構成の中に、チェコ・キュビズムの流れを汲む造形感覚も、わずかに見てとれます。
時代の空気と地域性が、重なり合った一品です。
・推定年代:c.1930
・製造国:Czechoslovakia
・メーカー:Safina Prague
・素材:Silver 835、Bakelite
・サイズ:約 7 × 6 × 1.6 cm
・重量:約 78 g
・ホールマーク:三角形内「4」(1929–1942年)、S1P
・コンディション:経年による擦れ、銀部の経年変化(構造的ダメージなし)
※当店で扱うアンティーク・ヴィンテージ品は、いずれも経年による小傷やくすみなどが見られます。それらは歴史を経た品の特性としてご理解の程よろしくお願いします。
その他のアイテム
-
- c.1970 Germany / ブレスレットウォッチ/ Silver 925
- ¥0
-
- c.1870 France / Napoleon III Chatelaine & Chain / Silver 800
- ¥58,000
-
- c.1890–1910 France / Art Nouveau Chatelaine / Silver 800
- ¥0
-
- c.1950-60 France / AURORE / チェーンブレスレットウォッチ / Silver800
- ¥0
-
- c.1960–70 Germany / Silver Rabbit Key Holder / Silver 835
- ¥21,000
-
- c.1970 France / Maty モダン シルバーウォッチ / Silver 800
- ¥31,000