SOLD OUT
c.1920 Czechoslovakia / Blue Enamel Cigarette Case / Alpaca
1920年代頃、チェコスロバキアで制作されたと考えられるシガレットケース。
素材には Alpaca(アルパカ)と呼ばれる金属が用いられています。
直線と緩やかな曲線を反復させた意匠に、細く引かれたブルーエナメル。
装飾は控えめでありながら、面の構成や比率によって、アール・デコ期特有の端正なモダンさが静かに立ち上がります。
工芸品としての実用性と、装飾性が拮抗した佇まいです。
内側には、当時の仕様を示す二本の紐によるホルダーが残されています。
これは金属スプリングが一般化する以前、紙巻きタバコが普及し始めた時代に見られる構造で、
本品が1920年代頃に位置することを示すディテールの一つです。
Alpaca は、日本語では洋白(ようはく)と呼ばれる銅・ニッケル・亜鉛の合金。
銀の代替素材としてヨーロッパを中心に広く用いられ、
中欧の喫煙具やカトラリーのほか、後年にはメキシカンジュエリーなどにも多く採用されてきました。
加工性と耐久性に優れ、日用品のための素材として発展した金属です。
本品は経年により、表面にわずかに金色を帯びたトーンが現れています。
素材の成分と時間が重なって生まれた変化であり、
均一ではない色調が、当時の工芸品らしい奥行きを感じさせます。
喫煙具として生まれた道具でありながら、現代では用途を限定せず、造形そのものを楽しむ小さな工芸品としても成立する一点です。
・推定年代:c.1910-20s
・推定製造国:Czechoslovakia
・素材:Alpaca(洋白)
・装飾:Blue Enamel
・サイズ:約 7.5 × 8.5 cm
・内装:ツインコード(紐)ホルダー
・コンディション:経年による擦れ・色調変化あり(大きなダメージなし)
※当店で扱うアンティーク・ヴィンテージ品は、いずれも経年による小傷やくすみなどが見られます。それらは歴史を経た品の特性としてご理解の程よろしくお願いします。
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